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【公務員から民間企業への転職】40代後半国家公務員の転職活動を本音で語る!

公務員の転職の話が話題になっています。一般的に転職というを30歳ぐらいまでの人が成功しやすいと言われています。一方で、40代後半での転職は難しいと思う人は多いかと思います。実際に若くはありませんし、そもそも需要があるのかわからない。

この中で転職活動に踏み切るのはかなり勇気がいることです。意を決して、退職をして転職活動を始めたものの、就職活動がうまくいかなかった時、やっぱり退職しなければよかったと思うかもしれません。

私は47歳で国家公務員を早期退職し、転職活動を行い現在は民間大手企業の総務職として働いています。特徴がないのが特徴みたいな、事務職がどうやって民間企業に就職したのか。

その過程では、200社近く応募してほとんどの、書類が不通過になり自信を失ったり、公務員だからという理由だけで書類さえ見てもらえなかった悔しい経験をしました。

そんな中で、自分の価値や強みを見つけて現在に至った経緯を紹介します。

公務員の方で、これから転職しようとする人のうち40代後半という年齢での転職に不安を感じている人が転職をするかしないかの判断や、より良い自分の人生を過ごすための判断の参考にしてもらえたならば幸いです。

目次

私の属性|こんな人に読んでもらうと共感しやすいかも|

この記事を読む前に、記事を書いた人の属性を紹介します。40代後半にもなると、知識や経験が人によって異なりますので、似たような属性の人に対しては参考になると思います。

例えば、私は事務系のしごとをずっとやってきました。なので、技術系の人とは持っているスキルが違います。もし、参考にならないな、と思ったらここで記事から離れることで無駄な時間を使わなくてすみます。

ということで、筆者の属性は次のとおりです

  • 4年生大学卒の文系
  • 大学浪人・就職浪人を経て25歳で公務員として就職
  • 国家公務員(採用は防衛庁職員Ⅱ種 行政職)
  • 2〜3年おきに転勤
  • 管理職域:総務、人事
  • 経験業務:総務、庶務、企画、補給管理、広報、予算要求、国民保護・防災、苦情対応
  • 早期退職制度を利用

公務員時代の自分は、組織の要求に応じるのは当たり前だと思っていましたので、異動は断らず受け入れてきました。

私の性格は未来志向で、過去のことで悔やむことはあまりないです。

【結論】正社員として転職できたが転職活動は苦しかった

結論から言うと、40代後半の国家公務員が民間企業に転職することはできます。退職前の給与レベルを維持することも現実的に可能です。

しかし、私の場合はすんなりはいきませんでした。特に次の3点には苦労しました。

  • 書類審査が通らない
  • 求人はあるが、マッチングしない
  • なかなか書類が通らないと、転職の目的が曖昧になってくる

応募した企業は200社以上

とにかく辛かったのが、書類審査を通過できないことです。

私は転職エージェントを利用していましたが、そこから応募するも、ことごとく「お見送り」の連絡をもらいました。

エージェントからは、「10社応募すると1社ぐらいは面接までいきますよ」と聞いていたので、最初の20社ぐらい連続で見送りとなったときには、自分の価値を否定されたように思い、自信を失い始めました。

50社ぐらい応募しても、書類が通過しなかったとき、私の自信は完全に無くなりました。

成果が数値化できなくて書けない職務経歴書

書類審査が通過しない原因として思い当たるのは、職務経歴書でした。

転職サイトや転職エージェントからのアドバイスは、「成果を具体的に数値で書く」というものでした。

よくある「売上が◯◯%アップ」「年間目標に対し達成率〇〇を達成」「プロジェクトリーダーとして◯◯をした」といったものですが、公務員にはどれも書くのが難しいことでした。

組織として仕事をやり遂げることが多いので、そのうち自分がどれだけ貢献や影響したのかを係数にして出すことはなかなかできませんでした。

公務員はどちらかというと、いつの時代も淡々と仕事をこなしていくことを求められることが多い職業です。業務を改善して効率化を図ったとしても、その効果を具体的に記録することもなかったので、効率化を図ったとしか書けませんでした。

職務経歴書に成果を書くことを考えれば、日常から係数化や、所要時間などを気にしておくと良いと思います。

アドバイスを受ける人によって異なる職務経歴書の書き方

私のパソコンのなかにはいくつかの職務経歴書があります。

本当にこの職務経歴書でよいのか?アドバイスを受けて作ったはずの職務経歴書が選考を通過しないと、職務経歴書に問題があるのではないかという疑問が出てきます。

違うエージェントや、キャリアコンサルタントにアドバイスを求めにいきますと、今の職務経歴書とは違うものを作るようにアドバイスを貰いました。

例えば、「文章は箇条書きが良い」「この項目はもっと簡潔にまとめたほうが良い」などアドバイスを貰いながら作った書類をみて、もっと内容を充実させるために箇条書きより文章にした方が良いなど、真逆のアドバイスを貰ったりして、いろんなバージョンの職務経歴書ができましたが、どれが正解なのかは不明でした。

会社の人事担当者とやり取りをしているエージェントたちのほうがより会社に響く書類の書き方を知っているだろうという予想からの行動でしたが、人によって書きぶりが変わるのでそれに合わせていくのに大変苦労しました。

公務員で転職を考える場合、まず職務経歴書を書いてみるのが良いと思います。作成には職務の棚卸しは重要で、何をしてきたのかを思い出せないと、職務経歴書が書きにくいと思います。

希望通りの求人は無い

転職サイトに登録して、自分の今の年収をベースに自分の希望する業種・職種・働き方を選択して検索をしてみると、思った以上に求人がありました。

しかし、ここで希望地域を指定すると一気に求人が絞られます。私の場合は地方出身でしたので、出身地近くで検索をかけるとかなりの数が除外されました。業種によっては求人がない場合もあります。

求人があったとしても、募集年齢や新卒・第二新卒を募集するものであったりと、希望に完全一致する求人はほぼ皆無でした。

転職するに当たって、自分の希望を全部叶えることはまず無理だと思います。見つかったら超ラッキーだと思います。仕事の内容、給与、地域、通勤時間など自分にとって最低限死守したい部分と妥協できる部分を整理しておく必要があります。

転職サイトやエージェントは、年齢は気にせずとにかく応募してください。と言ってくれますが、第二新卒や若い人を明らかに欲しがっている求人には40代後半の応募は分が悪いと思っていいと思います。

目的を見失うとダークサイドに落ちる

転職活動でいちばん大切なのは、転職の目的を明確に持ち続けることです。

なぜならば、目的を見失っては「就職できればどこでもいい」という転職活動になってしまうからです。

実際私が50件以上の求人に書類が通過しなかった時、焦りから「ここだったら雇ってもらえるだろう」「就職できればどこでもいい」と思い始めるようになりました。

しかし、これは転職の本質を無視した行動でした。私が考える本質は次の2点です。

なぜ、転職をしようと思ったのか?

転職で何を実現したいのか?

私は自分がいた役所のキャリアパスに不満がありました。人事評価制度として次の昇進が◯年後で、それまで後何回転勤しなければならないというように、頑張っても頑張らなくても結果が変わらないというところに、もやもやしていました。

成果を評価してもらえるところで働きたかったのです。

転職する先は、私にとってやったことが評価される職場を求めていたのに、書類が通らない状況が続くと、もうどこでもいいやと思うようになり、応募も適に変わっていたのです。

しかし、それでは本質を外していますし、当然そういう動機で応募した会社は、書類が通過するはずはありませんでした。

同時に、自分の心が荒んでいくのを実感しました。ワクワクせず、もやもやした気分で過ごすことが日々が多くなりました。

転職の目的を明確にする。その目的を貫く。

このように、苦しいことが多くあり、半分道を外しかけましたが、結果的に今は良い職場に就職できました。準備を万端にし、目的をはっきり持つことで、40代後半の国家公務員でも民間企業に正社員として転職することは可能です。

準備九割。初志貫徹。これ重要です!

【転職につなげる】40代後半国家公務員への評価と期待

40代後半の公務員が転職できた理由を挙げるとすれば、企業が必要としているものが何かに気づき、そこを攻めたからだと思います。

多くの企業にとって、公務員の世界は「よくわからない」のではないのかと私は思います。

なぜならば、今現在人事担当で決定権を持っている人たちは、終身雇用・年功序列が常識として企業が存在していた時代に採用された人たちだからです。

公務員のほとんどが、民間企業を経験したことがないように、民間企業の人の多くも公務員が何者なのかということについては知らないと思います。

民間企業の人事担当者の国家公務員に対する思い込み・偏見

転職活動中にエージェント経由で聞いたり、採用された際に当時面接した人に聞いたりした公務員の良い評価・悪い評価をまとめたものがこれです。

良い評価仕事がきっちりしている
根拠を明確に仕事をしてくれる
組織運用が上手い
悪い評価思考が硬直的
職場の雰囲気に合わない
公務員に民間企業のことはわからない

悪い評価の「公務員に民間企業のことはわからない」という評価を聞いたときには、「うるせー、お前に公務員の何がわかってるんだ!」なんて思ったりしました(笑)

でも、これが現実なんです。

公務員に民間企業のことはわからない。という評価は、「公務員だから」という理由で評価をしています。過去に公務員を採用してトラブルになったのかもしれません。

とはいえ、こういう見方をする人事担当者がいる企業があることを念頭に入れておく必要があると思います。

個人的には、そんな人事担当者の会社がいる会社とわかった以上、こちらから願い下げですし、滅んで無くなればいいと思います。熊本県にある医療機器を製造販売している会社らしいですが。

公務員とはいえ、様々なタイプの人間がいます。もし、「公務員だから」という理由だけで評価するような企業とはお互いの幸せのため、かかわらないほうが良いでしょう

40代後半の評価と期待

40代後半という年齢も評価の一つになると思います。40代後半の強みと弱みを整理するとこのようになります。

強み部下のマネジメント経験がある
管理職として必要な教育を受けている
プロジェクトを企画・実行した経験がある
不測事態対処能力がある
分野によっては即戦力になる
弱み環境の変化への順応ができるか不安
年齢に起因する体力の衰え
年齢の離れた人とのコミュニケーションが取れる
か新たなシステムや初めて触る機器に対応できるか
持病や健康状態家族や家庭環境の影響

年齢を重ねることによって、若い人より知識や経験の面で成熟していますが、逆に若い人に及ばない部分や、加齢やジェネレーションギャップ、健康・家庭等の問題も無視できないものになっています。

仕事の分野では、即戦力として活躍を期待される一方で、組織や業務の立て直しや見直しなどへの期待も高くなっています。これまでの経験を買われて採用に繋がる事が多いです。

では、これまでの経験と違う分野への転職は全くダメなのか?といえばそうではありません。公務員として多くの異動を経験してきた実績から、異なる環境への順応性をアピールしました。

実際、ゴルフショップで店頭接客をしました。公務員は店頭でサービス業は前例がなかったらしく評価は未知数だったらしいです。苦情処理で培った聞く力を活用したら、ゴルフ道具がかなり売れました。

総務の経験を活かして、業務予定表をつくりスケジュール管理をしたり、補給管理の経験を、在庫整理に活かしたりしていたら重宝がられました。

弱みを強みに変えることができるならば、それが最大の武器になる可能性があります。

公務員の評価と期待

公務員の評価については一番最初に紹介しましたが、もう一度見てみましょう。

良い評価仕事がきっちりしている
根拠を明確に仕事をしてくれる
組織運用が上手い
悪い評価思考が硬直的
職場の雰囲気に合わない
公務員に民間企業のことはわからない

公務員という性格上、仕事は決められた規則の範囲内で行うことが前提となっており、世間一般の評価も概ねあっています。

私のいたところは、個人よりも組織で仕事をすることが多い職場でしたので、私の職務経歴書を見た担当者の印象としては、組織運用、チームマネジメントを評価してくれていたようです。

一方で、根拠に則り仕事をするスタイルは「融通が利かない」と思われがち、思考に柔軟性を欠くのではないかという印象を持たれていたようです。

クリエイティブを売りにするような企業の担当者からは、仕事のスタイルが違いすぎてチームワークを崩すのではないかと言う心配な声も聞かれました。

悪い点の最後は論外ですが、前にさんざん文句を言ったので十分です。

企業の期待としては、「決まり事を逸脱せずに仕事をしてもらいたい」や「チームのまとめ役がほしい」「職場を引き締めたい」などの期待を感じたように思います。

公務員は総じて真面目だと思われています。ユーモアや思考の柔軟性をアピールできると、「思考が硬直的と行った」マイナスの評価は軽減もしくは回避できると思います

【体験談】退職から現職までの経験を本音ベースで話します

40代後半国家公務員だった私は現在、民間企業の総務職として正社員の身分で働いています。ただし、ここまでには色々と問題にぶち当たりました。

ここに至る経緯を、忖度なしで紹介していきたいと思います。

私の中で、転職活動は大きく5期に分かれています。

  1. 公務員を退職するまで
  2. 退職から1回目の就職をして離職するまで
  3. 離職後、再び就職活動をしている最中
  4. 自分の価値観と強みを見つけ確信に変えた時期
  5. 現在の企業に就職するまで

第一次書類審査氷河期時代【職務経歴書が書けない】

転職活動の開始は、公務員在職中からです。

先まで分かりきったキャリアプランの退屈さを感じていた時期でした。

当時、転職を紹介するyoutube動画で、自分の価値を確かめるという意味でも、転職活動をしてみることに興味を持ちました。

同時期に、私の同期が公務員から転職をして、職場環境の違いの話を聞いていたのも、転職への感心が高まった理由の一つです。

私は、同期が利用したリクルートエージェントに登録しました。そのときに、履歴書と履歴書を作成しました。特に職務経歴書は初めて作成しました。

リクルートエージェントに登録すると、担当エージェントが付きますので、面談をします。方法はZoomや電話がありますが、Zoomで実施しました。そこで職務経歴書の書き方はこれでいいのかわからなかったので、相談の上一応の完成をしました。

そこから、転職サイトの掲載の求人から、興味のあるものに応募しましたが、書類選考不通過でした。その後も応募するも不通過。10,20,30と応募するも不通過。

度重なる書類の不通過によって自分の転職への希望は、不安になり、そして自信を失う結果となっていきました。

この時点で応募した企業は約50企業。書類通過なし。

自分の中で心当たりがあるとすると、職務経歴書をかけていない。経験したポストが多い割に、アピールする点が少ないと思っていました。

すでに転勤を十数回経験していることで、職務内容を詳しく書くと、A4の紙に6枚ぐらいになって、これ本当に読んでもらえるだろうか?という不安がありました。

かといって、要約しすぎると何を訴えたいのかわからなくなるのではないか、という思いから職務経歴書をどうやって書いたらいいのか分からなくなっていました。

早期退職から最初就職まで【再就職支援制度の光と影】

書類通過しないことから半ば転職を諦めかけていた時、親が大病しました。

親の近くにいる兄弟は私のみで、他は遠く離れています。

親の面倒を見たいが、今後の転勤などを考えると私も遠く離れなければならないという現実が追加されましたので、転勤をしないで良い職業への転職のために早期退職を決意しました。

ちょうど、早期退職制度(応募認定退職)の条件を満たしていたので、制度を活用することにしました。この時、再就職支援制度を活用することができることも分かり、国が委託していたP社の支援を受けることにしました。(P社については、ネガティブな評価なので敢えてイニシャルだけにしています)

部外委託会社を使うことの2つの誤算

委託会社を使った感想として誤算はこの2つです

  1. P社を利用できるのが退職日以降
  2. 真剣度が他の会社と違う(やっつけ感がある)

私は、なるべく間隔を開けたくなかったのですが、委託会社を利用できるのは退職日以降という決まりになっていました。

在職中から求人票への応募できるかと思っていました。そこが誤算の一つです。

一番の誤算は、委託会社の真剣さです。P社の転職支援は、今回しか使ったことがないのですが、オフィスにはハローワークの求人票がたくさん印刷してあり、それらの中からおすすめされるというものでした。

ん?なにかおかしいぞ。

ハローワークの求人なら自分でも検索できるし、リクルートエージェントで転職活動をしていた時は、ハローワークの求人票をそのまま紹介されることはなかったぞ。

もちろんP社が管理する求人もありますが、そちらにはあまり触れようとしません。

転職エージェントは、利用者から金を取らない代わりに、企業がお金を転職会社にお金を払います。転職エージェントは、転職を成功させたら年収の一定割合を報酬としてもらう仕組みと聞いていました。

しかし、このP社はハローワークの求人票を紹介して、ハローワーク経由で申し込んでくれというだけです。当然、企業からの成功報酬はありません。しかし、国から年間の委託契約で受注しているため、就職さえさせればいいのです。

支援らしい支援といえば面接の練習をしてもらったぐらいです。就職後のフォローもありませんでした。

再就職支援の部外委託会社は、他の転職エージェント企業とは別物と思っておくべきです。ハローワークの窓口とさして変わらない程度のものでした。お陰でタダでさえ印象が悪かったP社の印象が最悪になりました。もう二度と使うことは無いでしょう。

再就職支援とはいえ過剰に期待するのは禁物です

第二次書類審査氷河期時代【ヤバい病院と活躍できたゴルフショップ】

P社のことはさておき

そこで見つけた求人の中から、とある精神科の病院事務長に応募して、入職が決まりました。

P社の担当も、病院事務長の経験があったらしく、私の性格的にも合うんじゃないかという勧めもあり、応募しました。給与は前職並み、必要とする要件は総務や人事、マネジメントの経験とのことでしたので職務内容の共通点はありました。

やばかった精神科病院の事務長

しかし、この病院はクセが強かった。

財政的に傾きかけていた病院立て直しを、コンサルタント中心に行っていて、その一環として部外から事務長を迎え入れようということだったようです。

しかし、コンサルト理事長は連携していたものの、理事長と院長が対立していたり、事務部の中の人間関係のゴタゴタや、メンタルダウンする人や退職する人が続いていたり、その他諸問題が次から次に見えてきて、4ヶ月で退職しました。

この病院を勧めてくれたP社の担当に、事務長としての経験があったので相談をしようとしましたが、梨の礫でした。

人の勧めに頼りすぎた重要決断は、良い結果をもたらさない

ダークサイドに落ちそうになる

病院退職後、しばらくゆっくりするも、減るばかりの蓄えを見ていて、早く仕事決めなきゃと思うようになり。それが焦りに変わっていきました。

再びリクルートエージェントに登録して応募するとともに、リクナビ、マイナビ、エンエージェントといくつもの求人サイトにも登録しました。

リクルートエージェントは再登録した場合、担当者が新たに変わるため、再び面接を受けました。そしてまた職務経歴書の書き方を相談したり、もう病院には関わりたくない旨を伝えました。

応募を続けるも、自分の希望すると企業の応募は不採用がつづき、もうどこでもいいやと思って片っ端から応募するようになっていました。

また、職務経歴書の添削も、他に受けられるものはほぼ受け、その結果は毎度微妙に違い職務経歴書の書き方がますますわからなくなるという、どうしようもない状況になっていました。

今回いくつかの企業は、書類が通りましたが、SCOAやSPIなどに苦戦しました。これらは訓練が必要です。特に40代後半ともなれば、勘を取り戻すためにはある程度の時間をかけなければなりませんでした。書類通過することばかりに意識が行き、完全に疎かになっていた分野でした。

SCOAやSPIは、試験を確実に受けられるという求人にはほぼついて回ると考えていて良いでしょう。こちらの準備も忘れずに。

気分転換で始めた仕事で新たな特技を発見する

転職活動といっても、常に会社訪問したり試験を受けているわけではないので、時間の余裕はあります。

何もしないのはもったいないので、一つ実験してみたいことを試しました。それは趣味を仕事にしてみるということです。

趣味を仕事にするということについては、もともとは否定的でした。

なぜならば、趣味=仕事にした時、仕事が嫌になったら趣味も失うのは嫌だと思ったからです。

しかし、それは大きな間違いでした。

私は、ゴルフが趣味でしたのでゴルフショップで働くことにしました。当然契約社員ですし、未経験職種ですから最低賃金からのスタートです。

迎え入れる側も、単なるゴルフ好きな人と思われていたようです。

実際、入店初日にゴルフクラブを売り上げました。お客様の話を聞くことは意外と楽しく、もともと持っていたゴルフクラブが好きからくる知識が役に立ったようです。

なにより、公務員時代に苦情担当をやっていた経験は、相手の話をひたすら聞いて何に応えなければならないか、という経験が大いに役立ちました

この他、お客様からたまに来るクレームを処理したりするのも苦ではありませんでしたので、公務員といった職業でも、接客業に活かせるスキルはあるんだなと気づきました。

この経験は、後に職務経歴書の書き方に深みを持たせるための良い気づきでした。

ゴルフショップでは順調にゴルフクラブを売上げ、最高で月間の売上全国3位の売上を達成しました。

この経験は、他業種・他職種でもある程度行けるという自信を持つのに良いものでした。

最大の収穫は、好きなことや得意なことを仕事にしたばあい、仕事を苦に思わないということです。

今思い返せば、万一仕事が嫌になって趣味も一緒に失ったとしても、別の趣味を見つければ良いのです。趣味は無数にあり、容易に見つけることができますので、そんなことを心配していたのかとバカバカしくなります。

趣味を仕事にすると楽しい。趣味を失ったら次の趣味を見つければ良い。

新たな強みの発見【自分の価値観や強み】

転職活動をしていたときに、ハッとする出来事がありました

あるベンチャー企業の営業職に応募したときの話です。

書類が通過し、適性検査も通過、1次面接も通過、いよいよ最終面接まで行きました。

最終面接は、人事責任者に加え、社長と取締役の3人でした。

面接は和やかに終わり、エージェントにその旨報告しました。

私は大丈夫だろうと思って結果を待っていたところ、エージェントから「不採用」の連絡が。目のまえが真っ暗になりました。理由を聞いたら、社長のこの問いに対する回答が決め手だったようです。

その質問は「この会社をやめた後は何をやりたいですか」でした。

やっと就職できそうな状況で「やめて次に何をするか」なんて全く考えていませんでした。とっさにその場しのぎで「まずはこの会社に貢献したい。その後にやってみたいことに挑戦したい」と答えました。

今考えれば、問いに応えていません。想定外の質問に対応できなかったのです。

会社はベンチャー、社長は大学の教授でした。考えてみれば、未来永劫存続されることを目的としていないので、いずれは事業を売却することは会社分析したらわかることでした。

この経験で、自分の転職活動、ひいては自分の生き方のビジョンが無いことに気付かされました。その後の転職活動はさらにもやもやした中で行うこととなり、自分自身何をしたいのかわからない状態でした。

偶然見つけた自分探しのきっかけ

「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」という本をたまたま見かけました。

やりたいことの見つけ方というフレーズが妙に引っかかり、一気に読んでみました。

好きなことで生きる これがテーマなんですが、ただ好きなだけでは稼げない。

簡単に概要を説明すると、自分の得意なことはなにか見つけ、これと好きなことををかけ合わせたとかけ合わせたものが、仕事となりうるという内容でした。

得意なこと×好きなことによって、価値提供したことによって対価を得るということです。

これをきっかけに、自分の価値観を見つけ、得意なことを明確にしていきました。さらに好きなことと掛け合わせて仕事を探していけば良いということに気付かされたのがこの時期の出来事で、就職活動の大きな転機になる出来事でした。

捨てる神あれば拾う神あり【後悔しない企業選び】

自分の提供したい価値は、変化を与えることです。

仕事だったら、効率化・合理化すること、整理されていなかったものを使いやすくすることです。それを実現するための仕事をこれまで続けてきましたし、これをやっている時はとても楽しかったのです。

仕事が早くなった、仕事が楽になった、と喜ばれるのも好きでしたし、ゴルフショップで今よりパフォーマンスが上がったとお客様に喜んでもらえるのも私が楽しいと思った瞬間でした。

この「変化して変わっていくこと」を自分が提供する価値と定めて、就職活動に挑みました。

程なく、2社から面接をしたいとの連絡がありました。

2社とも総務系の仕事でした。

1社は電機メーカー、もう1社は地元の観光業の会社です。2社に共通していたのは、現状を変えたいというニーズが企業にあったことです。

面接では穏やかな雰囲気でありながら今までと違い、どちらかというと双方が本音で語り合うという感じで進んでいきました。

私の得意とするもの、今あるものを改善してより快適にスピーディに仕事を進められるように改善するのが得意ということをアピールしました。先方からも、そこを高く評価してもらったようで、2社から内定をもらうことができました。

最終的には、私のやりたいことにより近い方の企業を選び現在に至りました。

また、企業が私をどれだけ欲しているのかという熱意も企業を選ぶ判断になりました。

現在、その会社で働いています。これまでの経験からすると風土・文化は大きく異なりますが、その中でも自分ができることを探して、徐々に働きやすい職場に変えていこうと思っています。

それと、仲間に自分が働きやすいように変える方法を伝えることができれば、自分のやりたいことが一つ成し遂げられたということになります。

自分の強みを全面に出せば、企業も評価しやすい。人の価値観をしっかり理解していれば会社選びを間違うことも少なくなります。

【まとめ】40代後半の国家公務員でも正社員として転職することはできる

40代後半という年齢を考えると、転職に不安を覚えるのは無理もないことだと思います。実際自分もそうでした。

国家公務員という職業も、これまで公務員一筋できた人が今更他の業界で通用するか心配ですよね。特に、一般事務をメインに行なってきた人は、アピールする実績、特に数値化することはなかなか難しいと思います。

一方、企業側からすると事務職の採用には数値的な実績以外にも、問題解決や業務改善などを期待するところもあり、必ず数値化できなければならないと言うもないと思います。

40代後半という年齢は「氷河期世代」でもあり、この年齢の人がおらず、経営者と若手をつなぐ人材を求めている企業もあります。

公務員というだけで一律に評価する企業は、応募しなくても良いと思います。どんなに業績が良く有名な企業でも、人事評価には不安が残ります。よほど行きたいと思わない限りほかを探しましょう。

最も重要なのは、自分の価値観をはっきりさせ、他人にどういう価値が提供できるのかということを見つけることだと思います。

給与を得るということは、自分の価値を提供した対価と考えると方向性は決まります。

最初からうまくいく人は少ないと思いますが、なるべく遠回りをせず最速で再就職ができるるよう応援します。

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