”他人のために頑張っているのに、なぜか報われない”と思ったことはありませんか?
他者貢献が大切だとよく言われます。
他人に貢献することには、いくつかの方法があります。
しかし、貢献方法を間違うと、他人に貢献するどころか誰も幸せにならないことがあります。
実際私も間違った他者貢献をしたことによって、自分自身疲弊し、生活環境に悪影響を及ぼしました。
ある時、他者貢献について学ぶ機会がありましたので、他者貢献について簡単に紹介したいと思います。
この記事を読むことによって他者貢献と自己犠牲の違いがわかります。
他者に貢献するということがどういうことか理解することによって、誰もが幸せになる他者貢献の方法がわかります。
他者貢献と自己犠牲の違い

他者貢献と自己犠牲の違いは、その源がどこにあるかだと私は思います。
他者貢献は、自分の内部(心)に源があり、自己犠牲は、周囲の期待に応えようとするところに源があると考えています。
なぜそう思うかと言うと、私が過去に読んだ「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」(八木仁平著)に、自分の得意なことで他者に貢献するということが書いてありました。
自分の得意なことが人の役に立った事例
例えば、私はいかに自分の仕事を早く楽に快適にするかということが好きで、WordやExcelを使うことは多少得意な分野です。
そのため私の周りでWordやExcelの使い方で困っている人にちょっとしたヒントを与えることで、喜ばれたりします。
他人に貢献するために努力をしたわけではないですが、もともと持っている自分のスキルが人の役に立ったということが、他者貢献だったんだと思った瞬間でした。
自己犠牲だったなと思った例①
自己犠牲だったと思う1つ目は、公務員時代組織の要求を受け入れることが、組織に貢献することだと思っていたことです。
全国転勤の異動調整がうまくいかず、担当である友人が困っているところを目の当たりにしていました私は、自分が応えれば担当者の負担も減るだろうと思っていました。
しかし、これは友人の期待に応えようとして、本来自分がその異動を望んでいるのかを無視していた行為でした。
自分が望まない異動を受けた結果、自分のモチベーションも上がらず異動先で仕事に行き詰まり、早々に異動することになりました。
この行為は、自分の経歴に傷がついたと同時に、異動を調整した友人の仕事にもケチが付いたという結末になってしまいました。
自己犠牲だったなと思った例②

自分が自己犠牲だと思った事例として、元嫁との結婚があります。
私の結婚は40も半ばを過ぎてからでした。
この時の心境は、親のためにも孫の顔を見せたい。
人並みに家庭を築いて親を安心させたい。
こういう気持ちが強く、その当時付き合っていた人と結婚することにしました。
しかし思い返せば、付き合っているときから話が合わなかったり、価値観が合わなかったりすると感じることが多くありました。
周囲の気持ちに応えるために、自分の気持を抑えた結果、やはりお互いの価値観が合わず離婚してしまいました。
自分の気持ちを偽って、周囲の期待に応えようとしましたが、誰も幸せにならなかったと思います。
自己犠牲にならず他者貢献する方法

自己犠牲ならず他者貢献する方法は、見返りを期待しないことだと思います。
自己犠牲は、他人の期待に応えようとするところに源があると思います。
なぜ他人の期待に応えようとするのかと言うと、他人の役に立ちたいという気持ちがあるからです。
「人の役に立つ=感謝されたい」という見返りを求める気持ちが、自己犠牲の根底にあると思います。
逆に、自分の得意なことで他人に貢献すると、不思議と「こんなことで本当にいいの?」と驚くことがあります。
これは立派な他者貢献だと思います。
得意なことを見つける|得意なことは気づきにくいもの
「私は得意なことはないんですよ」「得意なこと?思いつきません」と思う人は多いと思います。
多くの人は「得意なこと=プロフェッショナル」と思っていることが多いです。
実際多くの人はプロフェッショナルなレベルよりも、ちょっとしたヒントを求めていることが多いです。
得意なことを表明するのは結構勇気がいることです。
しかし、求められているレベルは人並みにできるぐらいのものが多く、そう考えると得意なことは結構見つかると思いませんか。
自己犠牲にならない方法
自己犠牲にならない方法は、語弊を恐れずに言うなら「都合のいい人にならない」ことです。
自己犠牲で貢献しようとしている人は、周囲からは「都合のいい人」の一人に過ぎません。
あの人に頼めばきっとやってくれる。
他の人には頼みにくいけど、あの人ならきっと受けてくれるだろう。
それぐらいの存在だと思われています。
逆に自己犠牲に陥っている人は、自分がやることによって周囲から感謝されるということがモチベーションになっていることが多いです。
「誰かが喜んでくれるのであれば」
周囲の期待に答えることが目的になれば、自分がやりたくない嫌なことでも引き受けることになります。
自己犠牲にならないためには、「人にとっていい人になる」ことをやめて、本当にこれは自分がやりたいことなのかを考えてみることが大切です。
まとめ|他者貢献と自己犠牲は別物であると考えよう

他者貢献は、「自分の得意」で他人を幸せにしていくことです。
一方で、自己犠牲は「周囲の期待に応えること」が目的となっています。
行動の源が、自分の内か、自分の外にあるのかの違いが、他者貢献と自己犠牲の違いだと思います。
下手すると、自己犠牲の精神は「善意の押し売り」にもなりかねません。
「感謝される」という一面では同じですが、その動機や目的には他者貢献と自己犠牲で大きな違いがあります。
みんなが幸せになるためにも、自己犠牲に陥らないで他者貢献していくことは大変大切なことです。
そのためにも、自分の得意なことを見つけてみましょう。
きっと身近に自分が得意なことが見つかるはずです。
“誰かのため”は、“自分の喜び”と重なってこそ続けられる。だからこそ、まず自分を大切にするところから始めましょう。
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