私は英語が苦手です。今でも苦手です。
中学の時に英文法でつまづいて以来、苦手意識がついてしまいました。
高校浪人を経てやっと入った大学でも、英語の単位は落としてしまう
そんな私が30歳になろうかというとき、無謀にも独りで海外旅行にいきました。
行き先はオーストラリアのパース市
当時試しに受けたTOEICは250点
とても独りで海外旅行をするには無謀な英語力です。
でもなぜか、不安より楽しみが大きく「なんとかなるさ」と思って出かけました。
常識的には無謀といわれることも、実際やってみたらなんとかなるものです。
挑戦する前に諦めるのはもったいない話を、オーストラリア旅行の思い出とともに話します。
オーストラリア旅行の概要
私が日本国外に行ったことがあるのは、高校のときに韓国に行ったぐらいでした。
当時、ソウル市内では英語より日本語のほうが通じやすい印象を受けました。
話す方も聞く方も英語力が高くなかった感じです。
それから15年ほど経過していたので、海外旅行初心者と言ってもいい状態で、パスポートも期限切れで取り直しました。
なぜオーストラリアに行こうと思ったか

オーストラリアに行こうと思ったのは、私の弟が住んでいたからです。
数年前からパース市から約600km内陸に入ったカルグーリーの大学で働いており、仕事を終えいよいよ帰国するというタイミングで、せっかくなので行ってみようと思ったのがきっかけです。
私の旅行スタイルは以下の通りでした
- 旅行会社のパックツアーは使わない
- 飛行機や宿の手配は全て自分でやる
- 日本という文化を極力持ち込まず、現地の風土・風俗を満喫する
旅行をしている間は自由でいたいと思うので、旅程を管理されるツアーは好きじゃありません。
それに、せっかく外国に行くのに日本食を持っていくなんて何しに行くの?と思う自分は現地ではなるべくそこの生活を体験したいと思っています。
このスタイルは今でも変わっていません。
大まかな旅程

旅行は5泊7日でした。
- 成田〜パース
- パース市内(4泊)
- カルグーリー(1泊)
- カルグーリー〜パース経由〜成田
弟との待合場所、カルグーリーの空港
それまでは一人自由な時間です。
パース市内に宿泊していた時は、郊外にも足を伸ばしました。
- ピナクルズ・シャークベイ
- フリーマントル
- マーガレットリバー・ルーイン岬
- ロットネスト島
ピナクルズ・シャークベイ、マーガレットリバー・ルーイン岬は移動効率の観点で現地のツアーを利用しました。
英語を問題を解決した3つの方法

今回の旅の一番の心配事「言葉の壁」は以下の方法で乗り越えました
①旅ガイド本で、必要なフレーズを覚える
②言葉が通じない時は、ガイド本の例文を見る
③あえて文章にせず、単語や短い言葉を話す
特に、発音に自信がなかった私は例文をよく見せていました。
それで60点は取れたかなという感じでした。
単語や短いフレーズでも結構会話が成り立ちます。
学校で教わるような文法に沿って喋ることができると、もっとスムーズだと思います。
相手も、外国人だと思ってくれるので、流暢な英語でなくても聞き取ろうとしてくれます。
こうやって旅を無事に乗り切ることができました。
もう一度いきたい場所
行ったところはどこも素晴らしい場所ばかりでした。
特に今でも鮮明に覚えている場所には、もう一度行ってみたいと思っています。
マーガレットリバー

オーストラリアの南西にある都市で、広大なブドウ畑とワイナリーがあります。
マーガレットリバーのワイナリーで飲んだワインがとても美味しく、短時間で次に移動したのはとてももったいなかったです。
次は、ゆっくり食事をしながら心いくまで、ワインを楽しみたいところです。
ルーイン岬

オーストラリア南西の端にある岬です。
広大な海が眼前に広がっています。
青い海に映える白い灯台が見どころで、登ってから見る眺めは壮大です。
立て看板にはインド洋・南極海と書いてあり、日本では馴染みのない海にワクワクしたものです。
灯台以外特にありませんが、ずっと海を眺められるところです。
ロットネスト島

パース市から1時間弱で到着する位置にある島です。
パース市から定期便が出ています。
島には観光客が多く来訪し、ビーチで海水浴を楽しむ人もいます。
島には”クオッカ”という小動物が住んでいます。
クオッカはクオッカワラビーが正式名称でワラビーの仲間です。
人懐っこく「世界一幸せな動物」とも言われています。
昔はネズミと間違われていたとか・・・
フリーマントル

パース市から南にある都市です。
南極観測船が休養地として入港する街です。
私が行った時は、港に潜水艦が停泊していました。
移動は、パースから電車で1時間もかからないくらいです。
フリーマントルは、開拓時代からの歴史を持つ街で、見どころもたくさんあります。
特に、フリーマントル刑務所と造幣局です。
フリーマントル刑務所は現在は使用されておらず、観光名所の一つとなっています。
入口で音声ガイドの機械を借りることができ、日本語のガイドもあります。
造幣局には金塊が実際に触れるコーナーがあり、オーストラリアゴールドが間近に見られます。
ここも丸一日書けてゆっくり見たいところです。
パース市!

最後にパース市です。
旅の拠点となった場所ですが、本当に街が綺麗です。
海に近く、街中にスワン湖という湖があります。
時間がゆっくり流れるように感じ、当時東京で働いていた自分にとっては天国のような場所でした。
西オーストラリア州の州都ですが、都市と自然がうまくマッチした場所です。
移住者がとても多いということで、アジア圏からの移住者も多くいました。
中国、韓国、タイ、マレーシアなどからも多くの人がきており、それぞれの国のレストランも多くありました。
私はここに住んでもいいと思うぐらい気に入りました。
後日、転勤で鹿児島に引っ越したとき、鹿児島市とパース市が姉妹都市だったことも、何かの縁だと思います。
思い出のエピソード
オーストラリアの思い出のエピソードもいくつかあります。
飛行機の中で一生懸命入国審査の勉強をした
英語が話せない自分にとって最大の難所は、入国審査
ここがうまく突破できるかが最大の心配事で、行きの飛行機の中ではガイドを一生懸命読んだ記憶があります。
とりあえず”sightseeing”だけを覚えて、難なく突破できました。
これが今後の英語に対する、根拠のない自信につながっているのかもしれません。
入国審査後は、適当な英語でタクシーに乗りホテルに向かいました。
よくあんな語学力でと思いますが、他に手段がないのでそうするしかなかったのです。
現在こうやってブログが書けているということは、そんな適当な英語力でもなんとかなるということです。
とりあえずマクドナルドに行ってみる
海外を旅行するときに、必ずすることとして、現地のマクドナルドに行くことがあります。
元の情報は曖昧ですが、マクドナルドが世界中で流行っている理由として、その国の味付けに合わせた商品を提供していると聞いたことがありました。
それを確かめるために、マクドナルドに行き、商品を観察して実際に食べてみます。
私が行った時は、オージーバーガーという商品がありました。
ハンバーグの代わりにステーキが挟んであります。
オーストラリアらしいなと思いながら注文して食べましたが、とても旨かったです。
このマクドナルドは、その後に旅したイタリアやニュージーランドでも実践しています。
英語がしゃべれないのに髪を切りに行く
私が旅行したのは2月
日本は冬でも、オーストラリアは夏です。
髪が伸びていた私は、無性に髪を切りたくなり、そのへんにあった床やへ入りました。
どう喋ったか覚えていませんが、とにかく髪を無事に切ってもらえました。
日本だと、髪型どうしますか?って聞かれますが、そんな細かい説明不要で切ってくれるオーストラリアの床屋は自分にあっているなと思います。
気分が良くなった私は、隣の帽子屋でカウボーイハットを買いました。
開拓時代を満喫する

オーストラリアは比較的歴史が浅く、本格的な開拓はイギリスからの流刑者と移民がきてからです。
開拓時代の名残が程よくあり、日本にはない雰囲気を感じることができました。
私はその国のルーツを見るのが好きなので、歴史的な施設や建物、当時の生活様式が見られる場所が大好きです。
陽気なメキシコ人と酒を酌み交わす
宿泊していたホテルのバーで飲んでいたときに、隣の席に座っていた人が声をかけてきました。
隣りに座っていたのはメキシコ人。
日本人の彼女がいるらしく、お前は日本人か?というところから会話が始まりましした。
メキシコ人は彼女の写真を見せてくれたので、褒めたらめっちゃ喜んで、「お前はいいやつだ。もっと飲もう!テキーラの美味しい飲み方を教えるよ!」とノリノリでした。
英語がしゃべれなくてもノリでいくらでも盛り上がれた、旅の中で1・2を争う楽しい時間でした。
カルグーリーで飲むビールは最高にうまかった

旅の最後で弟と合流したのがカルグーリーです。
パースから約600kmの位置にあります。
東京から青森ぐらい離れています。
内陸の砂漠地帯なので、街全体は乾燥しています。
その夜弟の職場の同僚と、飲みに出ましたが、乾燥している気候のせいかビールがとてもうまい!
喉が乾いているときのビールがこんなに旨いのかと感動していました
飲んで美味しかったのは「XXXX(フォーエックス)」、「Foster’s(フォスターズ)」、「VB」などです。定番といえば定番ですが、現地で飲むからこそおいしかったと思います。

オーストラリアで人気のスポーツオージーボール
弟の家でなんとなくテレビを見ていたとき、ラグビーとは違う雰囲気のラグビーに似ているけどより激しいスポーツをやっているのを見つけました。
尋ねると「オージーボールだよ」とのこと
オーストラリアンフットボールが正式名称です。
このオージーボールはとにかくエキサイティング!ラグビーの比ではありません。
ラグビーには興味がなかったのですが、このオージーボールはひと目で好きになりました。
一人旅で得たもの
この旅を通じて私が得たものは、ポジティブに生きるために必要なエッセンスだったお思います。
- できないことはないという自信
- あれこれ考えるより行動してみたほうが楽
- 海外旅行で日本食を必要としない体質
- 思ったより初対面の人とでも仲良く慣れる
- 英語をもっと喋りたい!
- パースに住んでみたい!
- 自由最高!
英語が満足に喋れなくても、一人で旅ができる。
新たなことに挑戦する前に、アレコレできない理由を探しがちです。
本当に好きならば、とにかくやってみる、これが大切だと気づきました。
海外で日本食を必要としないところは、環境が変わっても適応する能力が結構あるのかなと思いました。
さらには、自分の英語がさらに通じたら旅行がもっと楽しかったのだろうと考えるようになり、帰国後の学習意欲にも繋がりました。
もっとも大きい収穫は、住んでみたい場所が見つかったことです。
パースの自然豊かな街で生活を満喫したい!という今の生活に対するモチベーションを得ました。
まとめ
英語に自信がなくても、最低限の英単語と、お役立ちツールで旅行を楽しむことができました。
結構昔の話ですので、現在だとスマホの翻訳機能が活躍してくれると思います。
あれこれ悩むより、行動に移したら結構いけるかも!と思った体験の一つで、その後の生き方に影響を与えた旅でした。
オーストラリアは、日本との時差少なく、気候が逆になる地域です。
パースは自然が多く残るとても過ごしやすい地域です。
一人旅は、ツアーにはない自由さがあり、多くの出会いがあります。
旅行でオーストラリアを考えている人がいたら、ぜひパースも検討の一つに入れてみてください。
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